2012年3月の記事です。

≪2011年11月 2012年4月≫

風洞実験しました。

書いた人: mii | 12/03/22 16:46

お久しぶりです。
もうすっかり春休みも半ばですね。

フェアリング班の春休みと言えば、
主任:「いや、レポートもテストもない春休みだからこそ作業しなければ来年の進級がかかっt(ry」
というわけで、毎日作業してもらった班員の多大な協力のおかげで早くも本番用フェアリングの製作にとりかかっています。

そんなフェアリング班の春休みの作業を少し紹介したいと思います。

前回の日記更新時
1.jpg
切り出しが終了しこんな発泡の塊だったフェアリング。

まずはこの表面をひたすらやすっていきます。
やすって出た発泡の粉はすさまじいため、作業服に着替えカーテンとビニールに仕切られた別室での作業です。
にもかかわらず、洋服、靴、鞄の中までいつのまにか白い粉が...
ついにiphoneカバーの中から出てきたときはさすがに驚きました。

フェアリング内側はヒートカッターや電熱線を用いて中抜きし、粉に負けずさらにひたすらやすり続けること数日。
2.JPG
きれいなフェアリングが見えてきましたね。
ところどころ穴が開いているような気もしますが、そんなことは気にしません。

次にこの表面にフィルムを貼っていきます。
RIMG0355のコピー.jpg
熱縮フィルムにヒートガンを当ててフィルムを貼っていくことで曲面にもきれいにフィルムが定着します。

そうして完成したフェアリングがこちら
0.JPG
あとは接合を待つのみです。
TFが楽しみですね。


次に、タイトルにある通り、風洞実験のお話を、
3月初旬、学科の教授のご厚意により、研究室の風洞設備を貸して頂き風洞実験をおこないました。
今回の目的は
①1/16モデルのミニチュアフェアリングを用い、インテイクとアウトレットの違いによる抵抗の測定を行うこと。
②厚さ、発泡倍率を変えた発泡の試験片を用意し、風速による強度を比較すること。
の2つの実験をおこなわせていただきました。

まずは、①の実験から
R0017910.JPG
ミニチュアフェアリングです。
ちゃんと中も空洞になっているのですが、あまりにも壊れそうなので
「風を当てた瞬間に空中分解するんじゃない。」
「まあ、それはそれで(笑)」
とか言われつつ実験開始。

R0017941.JPG


風→バキッ☆ |Σo(゚ ☐゚ o)どうしてこうなったー


なんてことはなく、結局少し翼が振れる程度で無事に実験終了。
実寸サイズのフェアリングとレイノルズ数を合わせることは不可能だったため正確な抵抗は得られませんでしたが、今回の測定結果とTF用フェアリングによるTFの結果をもとに、本番用のインテイクとアウトレットを決定したいと思います。

そして②の実験。
一番最初に、用意した試験片の中で最も強度の低い厚さ2mmの試験片で実験を行ないました。
R0017947.jpg
機体の機速7m/sに対し12m/sまで風速を上げましたが、一向に壊れる気配がありません。
意外と発泡スチロールって丈夫ですね。
というわけで、ほかの試験片たちを試すことなく、本番用の製作に使う発泡スチロールが決定。

ご協力していただいたみなさん本当にありがとうございました。


ではまた次回の日記で。
あれ?そういえば駆動とかフレームが日記を書くとかどうとか言ってた気が...(チラッ

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