㊥が2013年1月 4日に書いた記事です。

前回までのあらすじ(長文)

書いた人: ㊥ | 13/01/04 15:00 | コメント(0)

はじめまして、2013年の車班主任兼ドライバーの㊥です。
今年1年よろしくお願いします。

さて、ざっとこれまでの活動報告をしたいと思います。


2013年の新車のコンセプトを簡潔に表せば、
「汎用性のある車」
「信頼性のある車」
といえるでしょう。

ここ数年のMeisterは、
ドライバーに特化して小型化・軽量化を狙った車両が多く
作った車体を次代に引き継げない。
大会でのトラブルが多く、
車両の性能を引き出せていない。
という傾向があります。

そこで、
1 1.09hyde(170㎝相当)程度の人が乗れる。(下の代に引き継げる)
2 GP選で戦える。(特定の大会に特化しない)
3 (カウルの型だけを引き継ぐこともできる)
という条件で信頼性とのバランスを考えつつ攻めるところは攻めた車両を
設計役が設計しました。(外観は先日の日記参照)
(細かいコンセプトや諸元・仕様については設計役が書いてくれるでしょう)

(09年の車両「Opera」も下の代に引き継げるというコンセプトは共通ですが、
それでも小さいので今の1,2年生に乗れる人がいない上に、
菅生大会などに使う高出力モーターが搭載できないため新車が必要でした)



そして、9月から製作を開始しました(例年よりもかなり早い開始)

マスター(型紙)製作・スタイロフォームでの概形づくり・パテ盛り・サーフェイス吹きを経て、
(大体の手順は例年と同じなので面倒だからわざわざ書きません)
(今年は製作方法に新しい手法をいくつか取り入れたので、それは後々書きたいと思います。)

先月22日にアッパー側雌型の大積層を終えました。
所要時間は人力部門の桁巻と同時進行による人手不足にもかかわらず、
ゲルコート・バックアップ接着を除いた10層分で7時間(恐らく歴代最速)でした。
徹夜大積層や2日連続大積層なんてもはや死語となってしまいました。


ちなみにロアー側の大積層は今月6日を予定しています。
(行間読んでくださいね)


 _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
  >  カントリーマームやエナジードリンクを    <
 >  お 待 ち し て い ま す。 <
   ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 


今後のおおまかな予定としては、
1月中旬~下旬 雌型完成
1月下旬~2月中旬 パネル積層・部品製作
2月中旬(春休み1週目) 製品積層
 差 し 入 れ お 待 ち し て い ま す。
2月下旬~ 金属部品加工・その他部品製作・組み立て
3月中に車体完成
4月 飛行場でのテスト走行・データ収集・各所改善 
を予定しています。

車体の完成の早さとテスト走行の回数の多さが
車両の信頼性や初戦秋田の成績につながるので、
スケジュール遅れのないようにしたいところです。


(思った以上に記事長くなるぞこれ・・・)

さて、新車の製作と同時進行していたプロジェクトについても説明したいと思います。

先ほど、現存する車両で現1,2年生の乗れる車両が少ないと言いましたが、
唯一乗れる車両がありました。

それが、2006年の車両「Trilobit(トリロビート)でした。
(※歴代車両の中でも1,2位を争うかっこいい車両。操舵機構も特殊。名前の由来は三葉虫。)

DSCN8666.JPG
図.トリロビート

DSCF2580.JPG
図.トリロビートのステアリング

しかしこの車両を使うにあたり1つ問題がありました。

自作DD(ダイレクトドライブモーター)を搭載していることです。



PAP_0049.JPG
図.自作DDモーター
残念なことにこの自作DDは今やロストテクノロジーと化してしまい、市販モーターの搭載が必要でした。
初期のトリロビートはチェーン減速機構を使っており、部品を作り直せばこれを再現することもできましたが、
どうせ作るなら、と伝達効率やノウハウの点で有利なギア駆動仕様を設計することにしました。



後輪まわりのパネルを大幅に変更すればギア駆動の実現はたやすいものでしたが、
せっかく作ったDDが使えないように改造するのはためらわれたので、
DD仕様にすることも可能なまま、ギア駆動用の部品を追加しました。(スペース的に苦労しました)

他にも各部の部品交換、調整、テスト走行を経て、
Trilobitは4年ぶりに大会(袖ヶ浦とNATS)に出場しました。
(詳しくは過去の日記参照、そのときのドライバーとしての日記も"そのうち"書きます)


以上が、これまでの活動です。

そのうちにまた記事を書くと思います。
全部読んだ方はお疲れ様でした。

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