speが2012年11月19日に書いた記事です。

Meister製ロガー取り付け用無線ユニット

書いた人: spe | 12/11/19 16:38 | コメント(2)

どうも,次期エレキ班主任のspeです.この2週間はモーターベンチを直したり先輩作のDC-DCコンバーターの複製をしたりモーターベンチを作り直したりしてました.



さて,Meisterエコノムーブ部門では以前より自分たちでデータロガー(レース中の電池の電圧や電流・速度などをSDカードに逐次記録していく装置)を制作し,それを運用していました.

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Meisterの自作ロガー

市販されていく既成品と比べて,独自のロガーを使うことには様々なメリットがあり,
・使う用途にあわせてハード・ソフトを設計できる
・値段が安い
・拡張性に優れる
など,既製品を幾つかの点で上回ることができます.

最近のMeisterのエコノムーブ部門では,レース中携帯電話を用いてピットとドライバーの意思疎通を図ろうと試みてきました.しかし車内のモーター音などの雑音により,複雑な言葉の交換,例えばデータロガーの表示を読み取って正確にピットに伝える,などは困難あることが分かって来ました(何度も何度も言えばなんとか伝わりはしますが......).

このような流れが今まであったわけですが,ここでTeamエレキ(と言うよりは私個人といったほうが正しいですが)は自作ロガーの利点を生かして,車内からデータロガーのデータを無線ユニットを用いてピット側のPCに送信するシステムを作ろうと考えました.

というわけで10月はじめころよりゆっくりと製作を進めていた無線システムが,ようやく今日完成しました.

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外部ユニット中継部

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無線ユニット

データロガーには空いている通信ポートがUSART(1体1通信)しかなかったため,外部ユニット中継部を設け,中継部からはSPI通信(1対多で通信可能)で三種類の外部ユニット(無線ユニット,外部電圧測定ユニット,外部電流測定ユニット)に繋がっています.
通信線には汎用性の高いLANケーブルを使い(今回は無線ユニットしか使わないので中継部のLANコネクタは一つだけです),肝心の無線ユニットにはXbee-ZBを用いました.

細かい仕様や製作の経緯(仕様を途中で変える必要ができ一からプログラムを書き直したり,突然SPI通信ができなくなって発狂しかけたりなど)は割愛しますが,とにかく実用に耐えうるレベルにまでなったとは思います.

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並べてみた図

無線到達距離の詳しい測定はしていませんが,木製の扉を挟んで10m以上の距離でカーボンに半分包まれた中(要するにエコノムーブ車内)からの受信に成功したので,車体がピットに近づく時を選べば十分データを受信できると予想できます.

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PCでデータを受信する側

今週末に迫ったNATS大会は通信機の搭載が認められているため,これによりピットと車内の連絡が容易になることが期待できます(本来はピットとの通信がなくともドライバーが自分ですべて判断できればいいのですが).
是非,役だってほしいものです.

コメント(2)

社会人OB | 12/11/20 18:34 | 返信

エコののOBじゃありませんが。
机上ではうまく動いても、本番では
・振動(衝撃)
・高温
・湿度
などで途端に動かなくなることは本当によくあります。
見たところ、ハードにもそこそこ気を使って綺麗に作っているようですので、ぜひこれらの対策をしっかりするとイイと思います。

特に振動(衝撃)対策は学部生には難しい分野と思いますが、対策は非常に重要です!
自動車も航空機も、必ず振動試験の厳しい基準をクリアして世の中に出ていきます。

性能だけで満足せず、耐久性のあるものを作り上げれば、今は人力の後塵を拝してるエコノが前に出る日が来ると思いますよ!
がんばれ!

| 12/11/20 23:07 | 返信

NATSがんばれ!

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