こむ@設計が2010年9月 5日に書いた記事です。

桁破壊試験設計サイド

書いた人: こむ@設計 | 10/09/05 19:51 | コメント(0)

とりあえず破壊できました

破壊時の内部応力、ひずみ等は試験桁の状況を考えると悪くなかったのでまぁ成功か? 真ん中で折れなかったのが心残りですけど

 

でもどうもミスが多く、今思うと事故などおこらなかったことが奇跡なんじゃないかくらいに思えます

なんだか反省を書いてたら長々とつまらない文を書いてしまったのでそれは最後に回します(^_^;)

 

そして破壊試験の詳細について

まず、試験桁のPLY構成などは、

[90/0/45/-45/f(10°)/90]

Φ100 長さ4m

 

破壊直前の最大内部応力 0.809GPa

壊れたのは次の重りをかけてる最中に、手を放している途中だったようなので、実際の破断応力はもうちょっと高いようです

あとで書きますが細いフランジの影響やシートの劣化などを考えるとわりと持ったほうなのかもしれないw

 

主な目的は、

・次回破壊試験の比較対象

・キズの多いΦ100のマンドレルで問題なく桁が巻けるか

・幅が10度という極細フランジは有効か、運用時にどのような問題があるかについての検証

などです

 

一つ目はとりあえず置いといて...

二つ目についてはまぁ基本的に大丈夫だったのかな? 層が浮いてるのとかもシートの劣化や作業の仕方の問題で、マンドレルには大きな問題はなかったかな だけど脱型した桁はマンドレルよりも大きくたわんでましたw

 

三つ目のフランジについては...(^_^;)

やっぱりいろいろ問題ありましたねorz

どうしても貼るときの誤差が大きく出るようで、ゲージ貼りなおしているときもどうしてもフランジの中央から外れたところに貼らざるを得なくなり納得のいくものではありませんでした

まぁそれでも一応ひずみゲージの張るところにフランジがないとかそういう事態にはならなかったのでそこはまだ目をつぶれなくはないですが...

破壊した桁の断面を見ると、圧縮側でこのフランジに沿って桁が割れてる...

20100905桁破壊断面リサイズ.jpg

フランジ層の段により最外層が浮き、それがフランジの細い分応力の高いところにできてその浮きに沿って割れていったという意見が出ていました

これは貼り方など技術的な面では解決しづらい問題なので失敗だったな~(´・ω・`)

 

次回は0度層を全部フランジ状にした試験桁を巻きたいと思います

今度は桁巻き早く終わりますように

 

 

 以下私的な反省文

 

まず最初のミスはひずみゲージの貼ってあった位置のずれからですね

詳しいことは電操日記に書いてあるようですが、貼り直しがすぐに終わったのでよかったです

電操のみんなはよくやってくれました 貼りミスがあったにもかかわらずデータはすごくきれいに採れました

実はゲージ位置のミスが発覚した時点で私は大学にいませんでしたorz

遅刻により全体の進行を遅らせてしまったのでまずここが私の反省点です

 

あと試験が終わってからご指摘いただいたのですが、作業員の安全性について全く考慮できていませんでした

ヘルメットや安全靴は思い至ったのですが、半袖で生身をさらした状態で破壊までさせてしまったのでここは深く反省です

試験桁全体を撮っていたビデオを見てもすごく危ない感じがムンムンです

こんな事態は二度と起こさないように努めなければ...

過去の写真等の資料も参考にしながら次回は改善に努めます

ご指摘いただいたOBの先輩方ありがとうございました

あと現役の皆さん、ごめんなさいm(__)m

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