R.Yamadaが2014年4月17日に書いた記事です。

4/16 回転試験 電装系ログ

書いた人: R.Yamada | 14/04/17 17:08 | コメント(1)

2014年度操舵担当です。
昨日の回転試験お疲れ様でした。

回転計と出力計のログを掲載します。
1つ目は異音問題解消後の90回転30秒です。

140416_回転試験_90回転30秒_回転数&出力グラフ.png

回転数は90RPMで安定。
右足の出力は平均170[W]、両足では340[W]程度と推測されます。(回転試験時なので飛行時の240[W]よりは高くなります。)
大変良い感じに値が取れていて、パイロット氏や全体設計氏のお墨付きも頂けました。

基本的に、パイロットが足でクランクを押す時と引く時の力の差によって、90RPM時の出力計の生データは周期約2/3[s]のsin波のように変化します。
値が130~210[W]で振動しているのは、その周期約2/3[s]のsin波を1秒ごとに平均化しているためと考えられます。

なお、パイロット氏によるとこの90回転時の終盤は足を押す時と引く時の負荷を一定にするように意識したらしいのですが、
出力のグラフからも時間1400~1410[s]辺りで振幅が小さくなっていることが確認できます。


2つ目は可変ピッチプロペラを1段階切った状態での100回転30秒です。

140416_回転試験_100回転30秒(CPP1)_回転数&出力グラフ.png

右足の出力は平均175[W]、両足で350[W]と回転数が増えてもクランクが軽くなることで出力が一定になっていることが確認できました。

ちなみに可変ピッチプロペラ電装系は、サーボを交換して、ペラ班にサーボとギアボックスを熱結合してもらった結果、大分発熱を抑えることが出来るようになってきました。

以上です。

コメント(1)

コクピOB | 14/04/19 10:31 | 返信

すごいね!自分たちが現役の頃は出力の計測はやりたいと思いつつ、チェーンからドライブシャフトに駆動方式を換える過渡期で実現できるだけの余裕がなくて、設計上の出力が本当かどうかなんて検証する術がなかったなぁ。

クランク軸で計測した脈動がどれくらいの割合でプロペラシャフトまで伝わるんだろう?
チェーン駆動よりもドライブシャフト駆動の方が、脈動は伝わりやすいんだろうか?

脈動の周期と振幅を評価できればプロペラの理論効率と実効効率の差も正確に割り出せるかもね!

そうすれば脈動を考慮して、最適なプロペラの翼型や翼弦長なんかも変わってくるのだろうか?

パイロットの心がけで脈動がどれくらい抑えられるか可視化したのも大きいんじゃないかな?
トレーニング用のエアロバイクにもこれが取りつけれたら、パイロットのトレーニングも捗りそう。。。


こうやって、今後もより洗練された機体が生まれるんだね。がんばって!

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