コックピット班の日記 です

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かるいです。

書いた人: 7@駆動系 | 11/08/17 20:41

お久しぶりです。2011年度駆動系主任および設計の七海です。

鳥人間コンテストが終わり、はや3週間がたとうとしています。
あぁ、やっぱり緊張しましたね、本番は。
いや、緊張というよりは不安かもしれません。ひたすら不安でした。

本番一か月前の最後のTFでの、ユニバーサルジョイントが破壊されるという事故以来、
本当に不安で仕方なかったんです。
使いまわしだったとはいえ、アレが壊れたということは、何が壊れても不思議じゃないという考えがあり、鳥コン出発前日などは、S45Cのキーがせん断破壊されたり、チタン64合金の軸がねじり破壊されたりといったあり得ない夢も見ました。

琵琶湖に到着してからも、TFからずっと使っていて、作り直さなかった唯一のパーツである上縦軸のキーが少しゆるくなっていて、そこで何かあるんじゃないかとずっと心配でした。出発前はこれでも大丈夫と確信を持っていたのですが、琵琶湖では作り直さなかったことを後悔していました。(ドライブシャフトをずっとイジイジしていたのはそのせい。)

さて、そんな不安がありながら、無事に鳥コンが終わりました。
結果はまだ言ってはいけないということで、どこまで書けはいいやら・・・。

まぁ、競技の結果は言ってはいけないという解釈で、駆動系とコックピット班について軽く触れて最後としましょう。

鳥コンでは、スターターという大役を担うこととなったコクピ3主任(またの名をコクピ3クズ)・・・。
3人で夜のグラウンドや公園を走ったり、去年のコックピットを用いてスタートの練習をしたりと、入念に準備してきました。そして、本番では、機体運搬の際になど、おそらくパイロットの次に優遇してもらいました。

プラットホームへ向かうコクピ3主任です。
3主任.png
左から、フェアリング、フレーム、駆動です。この写真気に入ってます。
さて、そんな準備万端のスターターの雄姿は、8/19(金)19:00~の鳥人間コンテストでご覧ください。
ネタばれ→(まぁ、向かい風4~5m/sって、ちょっと押せば浮いちゃうよね。ほとんど何もしませんでしたさーせん。)

鳥人間コンテストで最も緊張した場面は、じつはフライト直前の回転試験でした。
というのも、本番前日の機体審査では、突然の豪雨のために回転試験を行うことができず、またギアボックスも組み上げた状態で放置せざるをえなかったので、琵琶湖についてから調整や確認を全く行えなかったんです。もちろん、私たちとしてはほぼ万全を期したので、大丈夫だと思ってはいましたが、やはり不安とは完全にはぬぐえないものです。


そんな中迎えた直前の回転試験。パイロットと相談した結果、直前に負担になることはしたくないということで、CPPでプロペラの迎角を一番小さくした状態で、普段はプロペラが135rpmのところを90rpmにして行いました。本番とは負荷が全く違いますが、状況的にはしょうがなかったと思います。

そんな回転試験でしたが、とくに異常も見つからず、ひとまずは安心しました。あとは本番でなにも異常が発生しないことを祈るのみです。

鳥コン終了後に回収されたギアボックスです。
ギアボ拡大.png
左が下ギアボ、右が上ギアボ並びにプロペラシャフトです。
我らがギアボックスの雄姿は、8/19(金)19:00~の鳥人間コンテストでご覧ください。
ネタばれ→(なにも異常なかったみたいです。きれいに帰ってきました。信頼性もバッチリだったみたいですね。)

さて、鳥コンが終わって、肩の荷が下りたというか、非常に開放感に満ち溢れています。

今年の駆動系は、軽量化と信頼性の両立をより高いレベルでというテーマのもと活動してきました。
その結果、駆動系総重量2,650g(クランク、下ギアボ、ドライブシャフト、上ギアボ、プロペラシャフト、ハウジングならびにネジなどの周辺パーツ)と、おそらく歴代最軽量のものを作り上げることができました。かるいです。
信頼性については、8/19(金)19:00~の鳥人間コンテストでその結果をご覧ください。

最後に、私は仲間に恵まれました。特に、コクピのメンバーは最高でした。
駆動系の班員は、私の無茶な設計を高いレベルで具現化してくれました。とても手間がかかる加工だったはずです。
本当に感謝しています。

3主任は、周りからはクズだの空気を読めないだの協調性がないだの言われていましたが、結果としてはコックピット班としていいコックピットが作れました。なにより、班内で衝突もなく、よく話し合うことでお互い意思が疎通していたので、コクピの作業は楽しんで行うことができました。このメンバーじゃなければ楽しく作業できなかったかもしれません。
みんな、ありがとう。

残った私の仕事は、Meisterで受け継がれてきた伝統と技術を、後輩に伝え託すことです。
ということで、引継ぎ資料を書かなければ・・・。

では、8/19(金)19:00~の鳥人間コンテスト、ぜひご覧ください。

失礼します。

11年度 コックピット班駆動系主任 七海元紀

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もろいです。

書いた人: 7@駆動系 | 11/06/30 19:00

もう6月も終わりですね。

 

鳥コンまで、あとちょうど一カ月となりました。

前回の日記更新は二か月前くらいですか。

この二か月、ベッテルが強すぎたりマブスがまさかの優勝を遂げたり後藤さんがやっとバースになったり大島優子が負けたりベガルタが好調だったり倉庫にNHKが来たりといろいろありましたが、さて、なにから話しましょうか。

そうですね。まずはGSUですね。

他 の日記でもご存じのとおり、今年は天候に恵まれすぎるあまり、5回ものGSUを行うことが出来てしまいました。このGSUでのセットアップスキルの向上は目覚ましいもので、10m/sの風をものともせず翼保持が出来、さらにその状況下で解体まで出来てしまうという能力を身につけたのは記憶に新しいところで す。

そして、回転試験ですね。

6月8日に、初めてCPPを搭載して回転試験を行いました。

場所は石川台3号館のうらで行ったんですが・・・。

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みなさま周知の事実として、東京工業大学は国立自然公園の付属施設であり、キャンパス内では当然のように周辺住民の方々が散歩をしていたりします。石川台もその例にもれず、3号館の芝生ではフレッシュな少年が野球にサッカーにふけっている光景が繰り広げられています。

そんなピュアな心をもち、好奇心にあふれる少年達が我がサークルに興味を示さないはずがありません。

同時にエコノもテストランしていたのですが、その光景がこの写真です。

R0013261.jpg


非常に和やかな光景ですね。


あっ、こどもたちがなにか見つけたようですよ。

R0013267.jpg


おやおや、フレーム主任がお昼ご飯を食べています。冷やし中華のようですね。


R0013271.jpg


育ち盛りの子供たちです。当然運動しておなかがすくことでしょう。そのいたいけな視線は、確実にフレーム主任の心を動かしていきます。そしてついに・・・。

R0013272.jpg


ゆでたまごを手に入れます。冷やし中華の具材のようですね。しかし、なにせ育ち盛りの子供たちです。まだまだ食欲旺盛です。

お昼時ですから、やはり気温も上昇してきます。そんなさなか、あろうことかフレーム主任さんはアイスを食べ始めます。そんな光景をみて子供たちが黙っているはずはありません。


R0013300.jpg

アイスを手に入れます。フレーム主任さんは太っ腹なので、みんなに買ってきてあげます。

R0013309.jpg

つかの間の癒しをありがとうございました。ほんとうに班員みんなで癒されました。
是非、今年の鳥人間コンテストをご覧ください。
------------------切り取り--------------------

さて、肝心の回転試験ですが、CPPのテストが主な内容でした。動作チェックの段階で不具合が生じ、結局その日は断念しました。日を改めて行った試験では、回路がショートしながらも無事に動作し、パイロットの感触も上々でした。

そして、TFです。
4thTFでは13回目の飛行後に異音が生じ、撤収の直接の要因を作ってしまいました。
異音の原因は、バックラッシを調節するためのスペーサーの不具合でした。
その所為で、歯車が軸に対して垂直を保てないという事態になったということです。
よくわからないと思うので、詳しくは直接聞いて頂けるとありがたいです。

それと同時並行して、駆動系は本番用のギアボックスを作ります。
下ギアボはTF用と余り変わりませんが、上ギアボはいろいろと凝った加工をしてみました。
なかなか面倒だったんですけど。

で、下の写真がその本番上下ギアボです。
R0014333.jpg
下ギアボックス

R0014336.jpg

R0014337.jpg
上ギアボックス


いろいろと突っ込みどころ満載ですが、いまのところ問題ないようです。
ちなみに、駆動系の総重量(クランク・上下ギアボ・シャフト・ハウジング)は2.7kgほどです。


そして、5thTFですよ、問題は。

いや、最初はよかったんですよ。代表の日記にもあるように、桶川飛行場をきれいに飛びきりました。
もう、感動ですよ。

で、飛びきった後、本番を想定したスターター練習であの悲劇が起こりました。
本番を想定ということで、リンタさんも気合を入れて回転数をグングン上げます。
そのとき、「ばきっっっ」と、フェアリングから音がします。

そして、真っ二つになったアレを目の当たりにします。

R0014312.jpg

うわぁぁ、フェアリングが真っ二つに・・・。

 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /

 ___ ♪ ∧__,∧.∩
/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
|    | ( ./     /

 ___        ♪  ∩∧__,∧
/ || ̄ ̄||         _ ヽ( ^ω^ )7  どうしてこうなった!
|.....||__||         /`ヽJ   ,‐┘   どうしてこうなった! 
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ    
|    | ( ./     /      `) ) ♪


すいません。ちょっとしたジョークです。

「ばきっ」となった瞬間、異変を感じたパイロットが漕ぐのをやめましたが、それにもかかわらず自らの慣性によって回り続けるプロペラ・・・。

一瞬の間をおいて響く誰かの声。

「ドライブシャフトが折れたっ!!!!」

いやいやいや、ちょっとまて。シャフトが折れるわけないだろ。落ち着け。

急いでコックピット内を見ると、シャフトではなく、まさかのユニバーサルジョイントが真っ二つという事態。


R0014306.jpg

ユニバーサルジョイントって、これ焼き入れ済みのSCM415で出来てるんですけど?

まぁ、じつはこれ一昨年からの使いまわしのものなのですが(高いんですよ・・・)、まさか割れるとは思わなかった・・・。
結局、疲労がたまったんだろうという結論になり、去年の鳥コンでは何の問題もなかったので、同じものを再発注して使おうということになりました。

ということで、無事にTFも終わり、あと一カ月は本番用の調整とメンテナンスに費やしていくことになります。今回の一件で、何があるかわからないと実感しました。本当に運が良かったです。本番で起こらなくてよかったです。今回のようなことが本番で起こったら悔いが残るどころか死にたくなると思うので、すべての起こりうる事象を考えて対策する必要性に気付かされました。

残り一カ月、悔いと不安を残さないように最善を尽くします。
長くなりましたが、今回はこのあたりで失礼いたします。

コメント(4)

  • なが [何かが真っ二つになったとは聞いてて、日記...]
  • 7ocean [コメントありがとうございます。 ユニバー...]
  • 中村@first_step [金属の疲労って外から進行状況や残寿命とか...]
  • 匿名 [久しぶりに日記を見たら,昔見慣れた形の金...]

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あついです。

書いた人: 7@駆動系 | 11/05/05 18:34

どうも、おひさしぶりです。コクピの駆動・金属加工主任ですよ。

今日は五月五日、こどもの日。前回の更新から五か月も経ったんですか。
どうりで最近暑いはずです。みなさま、いかがお過ごしでしたでしょうか。

この五ヶ月間の間に、いろんなことが起きましたね。激動の五ヶ月でした。

↓以下、少し私信になるので飛ばして下さってもかまいません。

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3月11日、東北地方太平洋沖地震が発生しました。
東京では震度五弱でしたが、いままで経験したことのない揺れで恐怖を感じました。
そして、震源が宮城県沖という速報を聞いて動揺しました。

というのも、私とフレーム主任は福島県の出身でして、その地元が震度六強ということで、かなり心配になりました。
幸い、親戚もみな無事で、家などにも被害はありませんでした。それに関してはよかったです。
ただ、津波の被害を受けた沿岸地域を思うと胸が痛みます。
相馬の海にはよく釣りに行ったりしたのですが、今はどうなっているんでしょうか。

さて、その後心配なニュースを耳にします。
それは、福島第一原子力発電所の事故による、福島の風評被害についてです。
福島は農業が盛んな場所なので、それによる被害は本当に心配になります。

福島は、地味ですが、米や日本酒などをはじめ、おいしい食べ物がたくさんあります。
みなさん、福島県産のものをよろしくお願いします。

以上、私信でした。読んでくださってありがとうございました。
******************************************

さて、コックピット班ですが、いつの間にかTF用に関してはロールアウトしてました。

地震の後の計画停電の影響で、加工機械や真空ポンプが使えないなど、いろいろな問題に直面し、ロールアウトの期日もどんどん迫ってきて、春休みはなかなか大変でしたが頑張りました。

そして、先週の金曜日、無事にグラウンドセットアップを終えることができました。

さて、今年のコックピットについて、軽くですが紹介していきましょう。

R0011972.jpg今年の下ギアボックスはこんな感じです。

コンセプトは「攻める」ということで、なんかいろいろと攻めた設計になりました。
ギアの関係で、かなり小さめのギアボックスになっています。結構軽いんですよ。

ギアボックスがすっぽりと納まっているマウントですが、ギアボックスマンドレルなるものをつくり、それにカーボンを積層して一体成型させたものとなっています。まぁ、写真では製作途中ですが。出し入れするのも割ときついくらいにはめあい(?)がでていて、かなり頑丈な仕上がりとなっています。

R0012041.jpgフレームの全容はこんな感じです。これを完成させるまでのフレーム班の苦悩の数々を書き記していきたいのは山々ですが、これを書くには余白が狭すぎるので書きません。

倉庫の改修工事や計画停電の影響など、様々な外乱を乗り越えてこれを完成させたフレーム班を心から賞賛したいと思います。

でも、授業には出ようね。

ってか、大学に来ようね。


さて、いろいろありましたが、4月6日、私にとっての最大のイベントが訪れることとなりました。
TF用駆動系統の回転試験です。

もちろん、設計上では不備がないものとなっていますが、やはり、初めて実際に負荷をかけ回転させることは緊張します。

下の写真は、その際に撮られたものです。

R0012158.jpg結果、無事にプロペラを回してくれました。
バックラッシの調整などに課題は残るものの、特に異音なども観測されず、ほっとしました。


R0012142.jpg今年はCPPを搭載するということで、プロペラ周りもなんだかいろいろついています。

メカメカしくて、かっこいいですね。ちょっとテンションあがっちゃいますよ。
金属光沢大好きです。











と、そんなこんなで、フェアリングを取り付けて、コックピットが完成したわけです。


CIMG1751.jpg



これからの駆動・金属加工としては、鳥コン出場も決定したということで、TF用をつくったことによって得られた様々な教訓を生かし、設計した本番用のギアボックスをつくります。



そして、天気がよければ、明日はいよいよテストフライトです。

私たちの作った機体に、リンタさんが乗り込んで、空を飛ぶ日がもう間もなくです。(まぁ、一回目のTFでは飛ばさないんですが。)

もうワクワクテカテカとドキドキですよ。

まさか日記を更新するのに2時間もつかうことになるとは・・・と反省しつつ、今回はこの辺で失礼させていただきます。次に更新するのはいつになるでしょうか。

では、また。

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