2012年12月の記事です。

≪2012年11月 2013年12月≫

温度計が無線化したよ

書いた人: szdr | 12/12/23 04:52

現在時刻は、12月21日の53時、つまり12月23日の5時ですね。

世間がクリスマスムードで浮かれている中、我々Meister部員はA桁巻きの真っ最中なのです。



私が温度計制作に着手したのがだいたい二ヶ月くらい前のことになるのでしょうが、私が言うのも恥ずかしいのですが、この二ヶ月間で温度計は、大きく進歩したと思われます。

最初の温度計は、以前写真を載せたと思いますが、温度表示が見づらく、FRP班の皆様から様々な苦情を寄せられたのを覚えています。

そこから温度計は、表示方法を変えたり、しっかりとした基板に載ったり、温度のログを取れるようになるといった進化を遂げてきました。

温度計の制作を始めた時から、一つ上の先輩の温度計を目標として作ってきたわけですが、その最終目標は無線化ということに尽きます。しかし、ロガーの方も同時に進めなければならないため、温度計ばかりに手をかけているわけにもいかず、なかなか無線化に着手することが出来ませんでした。

少なくともA桁が焼かれるまでには間に合うように...と、せっせと無線化に取り組んでいたのですが、やはり物事は単純にいかないものですね、A桁巻きが予定より早く進んだためタイムリミットが早足で迫ってくる眠気でハンダ付けをミスる一度動いたはずなのに何故か動かないなんか電操主任が破壊して焦げ臭くなってる「温度計どう?」の現実か幻聴か分からない声々今日に限って定休日のお気に入りのラーメン屋しかもそれが二軒続く...などなどの様々な障害に苦しめられました。



とりあえず温度計の無線化は出来ました。A桁焼きには間に合いそうです。写真を載せたいのですが、まだブレッドボードに載っている状態(試作品状態)です、尾翼桁巻きまでにはしっかりとした形で動いているかと思います。翼班のスライサーの記事よりも先に更新するという意地を張って、半分しか開いていないであろう眼を擦りながら書きました。私はもう寝ます。おやすみなさい。





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【祝】V字積層完了

書いた人: szdr | 12/12/18 16:52

代替わりからおよそ四ヶ月経って今更かと思われますが、我々電操班は二年生が二人、一年生が三人の五人体制で作業を行なっています。

二年生は「データロガー」、「操舵系統」を担当するのですが、これは先の記事の通り、私がロガーを担当していて、もう一人の二年生、我らが主任が操舵を担当しています。

この記事は尾翼接合部のパーツである「V字」の制作完了の報告するものですが、これは操舵を担当している人が書くべきだと思います。それでも、ロガー担当の私が操舵に関する記事を書くのは深い理由があるのです。

以前私が温度計に関しての日誌を書いた時、操舵担当の主任に向けて「あなたは日誌を書くべきです。」といったメッセージを添えました。

これに対して、主任は「・・・V字の記事は全部つくったらやろう」と十一月十二日十八時三十五分二十一秒に呟いたのです。

主任の書いた日誌はいつ更新されるのだろうと、私は胸を躍らせながらおよそ一ヶ月待ちわびていました。

私は、日誌は「書く」ものである、という認識であったため、当然V字が出揃った旨の報告は文章として皆様に伝えられるのだとばっかり思っていました。

しかし、彼は私の予想を大きく裏切り、日誌を「彫った」のです。「彫る」という動詞は「日誌」という名詞には似つかわしくないと思われますが、とにかく彼は日誌を彫ったのです。

下の写真をご覧ください。誤解して頂きたくないのですが、下のV字は積層時点でボツになったものです。






DSC_0063.jpg
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私「あのさあ、日誌は書くものなんじゃないの?」


主任「でも、メッセージを伝えるという点では同じじゃない?」


私「なるほど。」

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というわけで、V字積層の終了をご報告させて頂きました、後輩達の尽力のおかげです、ありがとう。

次はV字がテール桁に接着された姿を「ロガー担当の私」ではなく「操舵担当の主任」が披露してくれると思います。お楽しみにどうぞ。



(主任のセリフの「やろう」はこの伏線だったんですね...。)


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私とI2CとCANと

書いた人: szdr | 12/12/04 16:59

ここ最近オメガタイフーンとか温度計とかの記事ばっかりだったので、たまには機体に載せるものをば。

Meisterでは「対気速度計」、「回転計」、「高度計」を機体に載せていて(他にもいくつかの計器を載せているのですが、それについてはおいおい...)、これらの計器は「データロガー」と繋がっています。

「データロガー」はその名の通り、各計器から得られた情報をSDカードに記録する計器なのですが、「データロガー」担当の悩みの種の一つとして、各計器との通信規格をどうするかという問題があります。

前述の計器との通信規格として、昨年度は「I2C」と呼ばれる通信規格を用いました。
「I2C」は、携帯電話の中にある複数のチップ間での通信などに使われる規格です。

「I2C」は信号線がたったの二本で済む(信号線が多いと断線という恐怖に怯えなければならないのです)、比較的実装しやすい、などといった利点があります。

一方で、「I2C」は非常に近いチップ間同士の通信を前提としたものであるため、数mの距離で通信をしなければならない私達には不向きな通信規格と言えます。昨年度はこの問題を解決するために、通信速度を落とすなどといった対策が取られました。

昨年度はとりあえずこれで通信出来ていたため、今年度も「I2C」を採用しようとしたのですが、そもそも短距離間の通信を前提としたものを長距離間に使っていいのか、といった不安が私の頭の中をグルグルと駆け巡り、夜も満足に眠れぬほど悩み抜いた結果、「CAN」という通信規格が候補に挙がりました。

「CAN」は自動車の電装機器間の通信などで使われるといった、信頼性の高い通信規格です。
前述の「I2C」と同じく二本の信号線を用いて通信を行うのですが、中~長距離でも(少なくとも私達の使い方では全く問題の無い距離で)通信を行うことが出来るのです。

それでは「CAN」の問題点は何であるかと言うと、「CAN」通信を行うためには、いくつかのICが余計に必要となり各計器が大型化してしまう、規格の複雑さのために実装が非常に難しいということが挙げられます。

とりあえず十二月時点で「CAN」の通信は確認出来たため、今年度は「CAN」を採用することとしました。



ここでは「I2C」と「CAN」について取り上げましたが、他にも世の中には通信規格がいくつもあり、それぞれに長所があり、また短所があります。この日誌のタイトルは金子みすずさんの詩から取りましたが、つまりそういうことです。「みんなちがって、みんないい」ということです。




(書いてて思ったんだけどさあ、写真無いから絶対見づらい記事だよねこれ。)


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