2008年05月の記事です。
書いた人: セキグチ(2008/05/13 21:26:33)
書いた人: セキグチ(2008/05/09 11:07:38)
車体が完成しました。今年の車体名は・・・
"DAW"(ダオ)
です。
読みは「だお」で、タイ語で「想像する」という意味です。
秋田大会はトランスパンダとの2台体制で行きます。
レンタカーを用意して、東工大を出発しました。
ガソリン代の高騰が痛いです・・・
そうこうしているうちに秋田に着きました。会場まで道中にあるコンビニで落ち合わせたあと、会場に行きました。
初日はテストランです。
一応完成したとはいえ、セットアップや微調整はしていないので、トラックの中で調整をしました。
部品を取り付け、しっぽとアッパーなしで走らせる状態にしました。
その後、コースに持って行ってドライバーが乗りました。
車体を制作した身では、壊れないか非常にドキドキしました。
電源を入れて、ボリュームをひねると・・・
・・・動きました。
無事にドライバーを乗せて走らせることができました。
その後、スピードを出してみたところ、40km/hを超えました。これは期待できそうです。
そのまま、コースを一周しようとしました。しかし・・・
ズザザザザ・・・
なんと折り返し地点でコースアウトしました。車体の底面を若干すりました。
原因はドライバーの操作ミスとブレーキの効きが悪かったことがわかりました。
その後、ブレーキを調整し、明日に備えました。
二日目は予選です。ピットに車体を運び、セットアップしました。しっぽを取り付けてみたところ・・・
見事に干渉しました。
やすりで干渉している部分をゴリゴリと削り、何とか入れました。
そうこうしているうちに車検です。重量検査をした後、後方確認検査です。しかし、見えませんでした。その後、ミラーを調整して見えるようになりました。
車検が終わった後、ピットインです。スタートが近づいてカウルを取り付けて退却したところ、
「10分スタートを伸ばします。」
再びコースの中に入ってカウルをはずしました。
その後、やたらとハンドルがぐらぐらするなと思って確認してみたところ、
ハンドルがとれていました。
接着が甘く、接着部分が外れていたのです。
もちろんこのままで走ることはできません。
すみやかに車体を外に運び、予選はリタイヤせざるを得ませんでした。
一方、パンダは・・・2周したところで折り返し地点でパンクしていました。
折り返し地点まで3㎞あるので、トラックで運びました。
DAWはハンドルの再接着と補強をして明日に備えます。
つづく
書いた人: セキグチ(2008/05/08 23:31:51)
お久しぶりです。
また更新が滞ってしまいました。この2週間は非常に忙しく、記事の更新をする余裕がありませんでした。
まずは制作のダイジェストをお伝えします。
アンダー(本体)が焼きあがってまずしたことは、パネルの制作です。
今年は車体が小さく、プリプレグが余ったので、それで、パネルを作りました。
去年はつなぎを着てウエット積層で行いましたが、今年は、
プリプレグを、ぺた、接着フィルムとハニカムをぺた、またプリグレグをぺた
か〜んせ〜い
あっという間に出来上がりました。
その後、焼き上げた後、パネルを折り曲げて組みました。
本体に接着後、ドライバーが入るかどうかチェックしたところ、
入りません!
仕方ないので、パネルに穴をあけて脚が入るようにしました。
その後、後輪のパネルを接着しようとしました。しかし、モーターを取り付ける構造で強度問題が発生しました。
私の駆動系の設計では、モーターごと下から取り付ける設計のため、パネルの下半分を切り落とす予定でしたが、それでは強度が足りないということになってしまったので、切ることができなくなりました。そのため、モーターの取り付けが面倒になってしまいました。悔しいが、安全には代えられません。
その後、前輪のパーツを取り付け、スムーズに動くことがわかりました。ハンドルは時間がないので、棒を取り付けたような構造にしました。(この判断が後でトラブルを生むきっかけに…)
他にも、モーターがパネルに干渉するため回らなかったりとトラブルが続き、結局、モーターを回転させる段階に持ってこれたのが、秋田大会出2時間前でした。 つづく
DAWのハンドルを補修し、パンダのタイヤを交換した一行は本戦に向けて秋田駅前のホテルで一夜を明かした。

その後、会場に向けて朝5時に宿を発った。
・・・前置きはこれまでとして、結果報告の続きです。
ピットに車体を置き、セットアップをしたところ、時間に余裕ができたので、テストランをしました。
今回はしっぽとアッパーを取り付けて走りました。
しばらくして、
「なんか音がして止まった?」
部品の破損かと思ってびくびくしながら現場に移動したところ、・・・
パンクでした。一同は一安心しました。
しかし、コースの長い秋田ではパンクした車体を持って運ぶことは困難です。
そこで、トラックの出番です。トラックに積んで運んでピットまで持って帰りました。
パンクした原因を調べてみたところ、車体の荷重によってタイヤ低部が膨らみ、尻尾と干渉していたことが原因でした。
パンクしたタイヤの交換をし、しっぽをやすり、テープで保護したらグリッドイン10分前でした。
急いでピットから車体を運び出し、スタートの準備をしました。
これがその写真です。
え、アッパーが無い?
回生用キャパシタなど、いろいろ積んだら、ふたが閉まらなくなったからです。
その後、レースが始まりました。応急処置したロガーは、一部機能のみ復帰し、記録をすることができるようになりました。
一方、パンダは
1周、2周目は順調に走っていましたが、3周目に差しかかると、
「ザザザザザザ・・・」
なんと、後部が地面に擦られているではありませんか。
応援に駆けつけていたOBの設計は青ざめています。
その後、ピット前で停車し、車検を受けた後、原因を調べました。
すると、タイヤの気圧が下がっていました。つまりパンクです。
こういうパンクの仕方は原因が特定できないので厄介です。
一方、DAWは・・・
レース中にロガーのデータがおかしくなり、タイマーが使えなくなりました。
さらに、連絡用の携帯電話が電池切れで通じなくなりました。つまり、ドライバーが現在時刻を知る手段がなくなってしまったのです。
せめてもの救いはアッパーが無いことで、ピットからの合図できたことです。
そこで、ペンで、指定電圧を書き、ドライバーに見せました。
そしてレース終了の旗が振られました。車検が終わり、車体をピットまで移動させます。
車体はゆっくりながらも走れますので、ドライバーは乗ったまま先に移動しました。
後からついていくとどこかで見たような車体が・・・
「なんとそのしゃたいはだうだった。」
一同は車体がぽつんと置かれていたのでびっくりしました。
よく見ると、左前輪の空気圧が下がっていました。つまり、またパンクです。
ドライバーはよっぽど急いでいたのかそこには見当たりませんでした。
この大会で課題がいっぱい見えてきました。
まずは、ロガーの修理と安全対策(1)
次に、内部スペースの問題(2)
さらに、アライメントの調整(3)
そして、パンク対策(4)です。
特に(4)はチューブ不足に直結するので大問題です。
これらの問題をテストランをしながら解決し、豊橋に備えたいと思います。