2008年03月の記事です。
書いた人: セキグチ(2008/03/07 21:07:48)
書いた人: セキグチ(2008/03/01 13:42:20)
こんにちは、本日は前輪まわりの設計の様子をハイライトでお送りいたします。
前前回にも書いたとおり、前輪の設計はアライメント(操舵性を決めるためのパラメーター)の調整をしなければいけません。それは設計との戦いでもあることを意味しています。
まず、自分で設計を上げました。意外とあっさりとできました。
しかし、設計と相談すると、「もっと攻めないとだめだ」と言ってきます。
そこで、設計の指示にしたがい、図面を修正しました。
しかし、「キングピン角をもっと小さく。」と言われたのでだめでした。
こんな感じの会話の繰り返しでアライメントが決定しました。妥協の産物です。
その次は、干渉のチェックです。
いかにすごい部品を作っても、干渉が起きたら部品はうまく動きません。
そこで、CADの部品を動かして干渉をチェックすると・・・
「見事干渉しました。」
干渉したのはタイヤ上部と、タイヤが外側に切ったときに前方側面で、深さは2、3ミリでした。
設計のこのことを伝えると、
「大丈夫、サイズ合っていないから。」
と言われました。
実際に雄型を計ってみると設計値より一センチくらい大きくなっていました。
・・・と言うわけで干渉チェックは終了です。
最後に、操縦性についてですが、昨日焼き上げから帰ってきた型にドライバーが乗り込んで持ちやすい位置を確認しました。 このとき、いつもは小さいドライバーがやたらと大きく見えました。 無事走るか不安になってきた・・・
そして現在、できた図面をあげ、製作にかかっています。・・・つづく
昨日、フェアリング日記が更新しているところをリアルタイムで見てしまったので、負けじと作業風景を紹介します。

前輪の設計は試行錯誤の積み重ねで、なかなか完成できません。
結局、設計が一段落したのが、今日です。今日は、なぜ設計に手間取ったかについて書いてみます。
まず、らちがあかないので、すでに完成してある後輪の製作にかかっていました。
そのとき分かったことは、買ってきた材料にあわせて製作しないといけないことです。
材料の厚さ、径はそれぞれ5mm,2mm単位での販売が基本です。だから、厚さ6mmの板材を製作する場合、10mmの板を4mm削らないといけません。もったいないです。材料の厚さも設計するときに考慮しないといけません。材料費も削減できるしね。
次に、取り付け方の配慮です。
せっかくいい設計をしても、ねじと工具が入らなかったら組み立てることができません。そのため、ナットと工具の径を測って、ナットと工具が入るかどうかを調べました。また、過去に製作された車体を調べて、いいところは取り入れて、問題のあるところは改善しました。
そして、干渉のチェックです。
干渉との戦いは結局最後まで続きました。疲れます。
加工については後日更新します。おたのしみに。