2007年07月の記事です。

2007年07月25日 モックアップのおはなし

書いた人: ヤマダ(2007/07/25 19:01:53)

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こんにちは!設計の山田です!!



今日は7月14日、22日に行った第2回、第3回ドライバー測定の報告をしたいと思います。

前回のレポートでも書いたとおり、私たちの車体ではドライバーの体型を最大限に生かすことがコンセプトです。
また今年のドライバーの川﨑は今までのドライバーの先輩方とはかなり体型が異なります。
そのため、今までのデータを参考にすることができないことも多く設計の手のつけようがありませんでした。
そこでまず、具体的な数値を考え始める前にドライバーの体型の計測が必要になります。

一ヶ月ほど前に行った第1回目の測定の結果を受けて、大まかな計算(最小回転半径、切れ角、ホイールベース(※1)とトレッド(※2)のバランス⇔前方投影面積への影響etc...の検討)をしました。
もっと正確なデータのため、第2回のドライバー測定は、様々な調整が可能なコックピットの原寸大の模型(モックアップ)を作ってそれを使って行いました(画像)。
そこに実際にドライバーに乗ってもらい、計算で求めた値が実現可能か?というところを確認したり、今後の設計の資料にするためにいろいろな状況を再現した上でさまざまなデータを集めていきます。
具体的には、前輪のパネル間隔やホイールベース、ドライバーの乗車姿勢などを変えながら測定を進め、計測したデータを元に、Meisterの歴代の車体や他チームさんのデータと比較しながら最適な値を検討していきました。


(ほとんどのエコノムーブの車体は前2輪、後1輪でドライバーは仰向けに寝そべるようなスタイルをとります。画像では足の左右にある板の脇に前輪が、ヘルメットの後ろの板の裏に後輪がきます。)

第3回目の測定ではここまでの2回の測定結果や計算の結果を受け、ほぼ数値の決まったホイールベースとパネル間隔を再現した上でドライバーにモックアップに入ってもらいました。
その上で数値の調整を行い、来年度の車体の(暫定)トレッド、ホイールベースを決定しました。
ももを挟むパネルの間隔もかなり攻めているためにドライバーはかなりきつそうでしたが、車体完成までにはこれよりも大分細くなるように頑張るつもりみたいなのでそのまま決定としました。
どの車体にも言えますが、エコノムーブの車体はドライバーに優しくないですね・・・。
だいえっとがんばれーw

※1 前後の車軸間の距離 一般的にこの値が大きいほど直進安定性が良くなるが、最小回転半径が大きくなりコーナリングの性能が落ちたりする。
※2 左右の車輪の接地点間の距離 一般的にこの値が大きいほどコーナリング性能が上がる。しかし、大きくすると車体が大きくなってしまい、空力性能を損なう可能性がある。


ところで、今週末は人力飛行機部門の大会ですね。
ヤマダは飛行機の製作には殆ど関われませんでしたが、
同じマイスターとして、本番の際には精一杯応援したいと思います。
パイロットの山だ。さん、頑張ってください!!

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  • 山だ。 [おお!なんとなく見てたら俺の名前が! ありがとう!!!本番...]

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2007年07月14日 せっけいのはなし

書いた人: ヤマダ(2007/07/14 02:49:44)

こんにちは!
Meisterエコノムーブ部門2008年度設計のヤマダです。
2007年度の人力飛行機部門のパイロットの 山だ。さんとは別の人ですので・・・

前回の代表の日記に続いて、今回は技術的な(?)面から僕たちの代について紹介したいと思います。

私たちの代の最大のポイントは何と言っても 歴代最小最軽量ドライバー です! まぁとにかくドライバーが小さく、ボディの形状、車内のレイアウト共に自由度が高いため、設計的にさまざまなチャレンジを行えるのではないかと考えています。

それを受けて、2008年度の車体のコンセプトは「ドライバーの特長を最大限に生かしたエアロダイナミクスマシン」です。

今までのMeisterの車体は、比較的トレッドを大きくとったコーナリングスピード重視の車体が多かったのですが、今年は直線スピードに重きを置いた形になります。これは回生システムの開発が順調に進んでいることと、ドライバーの技術と安全性を考慮したことによります。

また、私たちの代には以下のようなストロングポイントがあると考えています

・設計前に秋田大会に参加している
 秋田大会に参加し、2008年度のメンバーで車体を運用、レースに参加しました。ドライバーがレースを経験することで設計に対してのドライバー側からの要求もはっきりしましたし、車体を運用する上での問題点など実際にレースに参加することでしかわからないことを学べました。大会に出たことによって得た経験、情報を来年度の車体にフィードバックできます。

・実質2台の製作経験がある
 私たちは2007年度の車体制作に参加した他に、距離コンに参加するために小型の電気自動車を製作しました。ほぼエコノムーブと同じような構成で作られているため(CFRPモノコックボディ、自作DDモータ、アルミ削りだしの足回りなど)車体製作に関して今までよりも多くの経験をしています。また、この車体を製作するに当たって多くの実験的要素を取り込み、来年度の車体製作に応用する準備をしています。

・FRP製作に関して技術力が高い
 みなさんお世辞で言われているのかもしれないのですが、型の製作や積層の技術について企業の方や、先輩方からお褒めの言葉をいただいています(照)

・チームの仲がいい!雰囲気最高!
 みんな仲良しです。他のメンバーが設計に関して思ったことをずばずば言ってくれます。そこから多くの議論が生まれ、より完成度の高い車体ができるのではないかと考えています。

これらのストロングポイントをしっかり生かしていくことでいい車体を作りたいと思っています。



最後になりますが、大会会場などでレース前後の忙しい時間にもかかわらず丁寧に質問に答えてくださった他チームの皆様、さまざまなアドバイスを下さった企業様、先輩方、本当にありがとうございました。みなさんのおかげでこのような形で設計のスタートラインに立てていると思います。これから車体の設計と製作が進む中、まだまだたくさんの壁にぶつかると思いますが、そのときもまたアドバイスをいただけたらと思っています。

小さなことでも何かありましたらどんどんコメントをいただけると嬉しいです!
まだ製作のスタートラインに立ったばかりですが、応援お願いします!!

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  • マリを [がんばれー]

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2007年07月14日 七夕テストラン

書いた人: カワサキ(2007/07/15 01:34:18)

今月7月7日、茨城県日立市の企業様のテストコースをお借りして、テストランをしてまいりました。

これはMeisterOBチームのComoestaさんのテストランに便乗させてもらったものです。
参加したメンバーはComoestaの方々と、06年度の先輩方と、現役メンバーと、見学にきた1年生です。
このTRにはもともとComoestaのARIEsと、Meister06年度車体のTrilobitと、07年度車体のTrans-Pandaが参加する予定だったのですが、パンダが部品の不備で走れなくなってしまったので急遽、試走会、桶川TR、秋田大会で運営経験のある05年度のLeitbildを参加させることにしました。
ほんとに急遽・・・出発数時間前の決定です。

OBさんに再会できて嬉しかったのですが、準備不足のおかげで積み込みでは終始テンパっていました。
一方OBの方々の積み込みは本当に落ち着いて惚れ惚れします。すごいなあ。

コースについてからはセットアップをして、走行しました。
ドライバー以外は全貌を見ることが出来なかったのですが、コースはバンクが2回あって大体直線で、路面のきれいなものでした。
車体のデータを取るには良い条件が揃っていて、こんなコースを貸していただけるのは本当にありがたいことです。
個人的にはLeitbildを運営したためにあまり先輩方とお話できずに残念でしたが、
ドライバーとしては、回生の音、速度、バンク、そして高低差に大はしゃぎでした!

1年生はTR中、熱心に先輩方の話を聞いていて感心でした。また爆走するLeitbildを初めて見てもらうことが出来て、TR見学に誘ってよかったです。
これからも大会観戦ツアーを組むつもりなので、ぜひ参加して大会や他チームの車体から刺激を受けてくださいね。

さて、実はTR中は体調が悪く、ミスをたくさんしていました。
六角を忘れたりして先輩に大分怒られました( ノД`)グスン。
しかしこれからのことを考えると、不調時の自分の挙動をみることが出来て参考になったと思います。
やはり体調管理は大切ですね。

車体の扱いに慣れるためにも、車体のベストセッティングを見出すためにも、ドライビング技術のためにも、TRがいかに重要かを改めて感じたTRでした。
TRする機会と場所は限られていますが、うまく活用していきたいです。

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2007年07月03日 おたま日記はじまり

書いた人: カワサキ(2007/07/14 22:47:01)

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こんにちは。
Meisterエコノムーブ部門2008年度代表(兼ドライバー)のカワサキです。

今日からここに、メンバーのみんなでおたま日記をつけていきます。
マイスターのみんな、OB・OGのみなさん、スポンサーの企業様、エコノの他チームの方々、東工大の関係者の方々、新入生のみんな、受験生の人にも・・・
メンバーの活動をお知らせしていくつもりです。

この時期におたま日記が開設された経緯を説明しますと…

Meisterのエコノムーブ部門は、エコノムーブを製作し、ワールドエコノムーブグランプリ(WEMGP)に出場することを活動の主としています。
WEMGPはその年の3月頃に始まり11月頃に終わります。
しかし、それよりずっと前に次年度車体の設計・製作は始まっています。
去年の場合ウェブの引継ぎが9月だったので、設計・製作の過程を最初からウェブに配信することができませんでした。
今年はそういう事態を避けるため、設計が始まりかけたこの時期に、ウェブマスターに頼んで2008年度チーム用に新たにレポートページを作ってもらったのです。
ありがとうウェブマスター!


Meisterはとにかく、色々な人たちの支援と協力があってはじめて活動できるサークルです。
そうである以上、自分達の活動を報告していかなくてはならないと思います。

また、2008年度のエコノムーブ部門のレポートは、エコノの他チームを参考にさせていただき、この「おたま日記」に統一しました。
設計のことはもちろん、代表など運営面のこと、ドライバーの体重推移(!?)、車体・電装製作のこと、様々なことをみんなここに報告していくつもりです。

どなたでもお気軽にコメントしてください。
よろしくお願いします!

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  • vecky [どうも、飯塚@04エコノ代表 です。 カワサキさんの試み(...]

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