Meister

エコノムーブ部門紹介

エコノムーブ部門次期代表挨拶

新入生の皆さんご入学おめでとうございます。現在Meisterは人力飛行機部門とエコノムーブ部門という二つの活動を行っています。人力飛行機については毎年"鳥人間コンテスト"が行われ、テレビ放送もされているためご存知の方も多いかと思います。しかし、エコノムーブについてはほとんどの方が?と思われているでしょう。そこで、この場を借りてエコノムーブの紹介をしたいと思います。

エコノムーブとは簡単に言うと電気自動車、さらに詳しく言えば限られたエネルギーでどれだけ遠くに行けるかを競う競技用の電気自動車のことです。現在の記録では、電気代にしてたった3円、ガソリンに換算しておちょこ半分のエネルギーで80kmを走破するなど非常に高いレベルにあります。エコノムーブはバッテリーとモーターがあれば参加できるため様々なチームが参加していますが、その分奥が深く車体性能や空力性能だけでなくコースに合わせた作戦やエネルギーマネージメントなどチームの総合力が求められる競技でもあり、有力チームには自動車メーカーや電気機器メーカーのエンジニアのチームがあります。そういった企業のエンジニアと同じ舞台で戦えるのもエコノムーブの醍醐味であります。

現在、Meisterのエコノムーブ部門では今年の大会に向けて新車の製作を行っています、また、昨年からはモーターの自作に挑戦するなどMeisterのモットーである"Challenge & Creation"の精神を忘れることなく挑戦を続けています。自分たちの車体が少しずつ出来上がっていく楽しさ、自分たちの作り上げた自動車が目の前を駆け抜けていくのを見る感動は一言では言えません。初めから知識のある人なんていません、何かを作りたいという"情熱"があるという人なら誰でも歓迎です。Meisterに興味のある人はぜひ倉庫まで足を運んでみてください、あなたの"情熱"がMeisterの歴史を作るのです。

各班紹介

Team エレキ

オシロスコープにてデバック

Team エレキは主にエコノムーブの電気系統のパーツを製作しています。
エコノムーブに積む電気系統のパーツなんてモーターくらいしか思いつかないと思います。実際、モーターに電池を直結すれば車は走ります。
ところが、限られたエネルギーでより長い距離を走らなければならないこの競技ではそれだけでは勝つことができません。そのためにはDCDCコンバーター(*1)や走行記録装置、ダイレクトドライブモーター(*2)などが必要になってきます。。
車に積むもの意外でも、電池の充電器や走行記録をパソコンで解析するためのツール等も欠かすことができません。Team エレキではそれらを自分たちで製作しています。

ダイレクトドライブモータ

これらをつくるためにはある程度の知識が必要です。ですが心配することはありません。
自分(*3)も最初は半田づけさえ満足にできない電子工作の全くの初心者でしたが、今はいろいろなことができるようになってなってきました。必要な知識はこれから学んでいけばいいのです。
もし「面白そう」と思ってくれたのならどんどん声をかけてきてください。

新入生の皆さんへ

放電器

Team エレキでは新入生の皆さんにクラクションとキャパシタ(*4)の放電器をつくってもらおうと思っています。クラクションは普通の警笛器で回路が比較的簡単なので毎年新入生に作ってもらっています。キャパシタの放電器は自分達で基盤をつくったのであとは各素子を半田づけするだけなので誰でも簡単につくれます。

モータコントローラ

又興味がある人には、PICで遊んでもらおうと思っています。PICとは自分で書いたプログラムで信号を制御することができるマイコンのことです。パソコンで作ったプログラムを専用の書き込み装置で書き込んでそれを回路にのっけて使用します。
非常に便利なICなのでエレキではいろいろなところで使っています。

*1 電圧を変換する装置。例えばこれを使ってモーターにかける電圧を電池の電圧以上にしてあげれば、他チームの車を楽に追い越すことができる。

*2 ホイールをギアやチェーンなどの減速機構を介さずに直接駆動するモーター。
駆動ロスが最小限に抑えられる。

*3 Teamエレキの次期主任のことです。

*4 大容量のコンデンサー(数千F)。モーターを発電機として利用し、キャパシタにエネルギーを回収することでブレーキ時のロスを減らすことができる。

車班

型

車班の作業は主にモノコックの製作と金属加工の二つがあります。
モノコックって何?と思う人も多いと思うので、簡単に説明したいと思います。
皆さん、鶏の卵を思い浮かべてください、卵の殻はとても薄くてもろいですね、でも実は卵の上下を指で挟んで押しつぶそうとしても卵はなかなか壊れません。

アッパーカウル

このように外皮(卵でいう殻)全体で力を受け止める構造のことをモノコック構造といます。
モノコック構造はアルミパイプなどをつないで作るフレーム構造よりも軽くて丈夫に作ることができるためF1や航空機でもちいられています。
車班ではこのモノコック構造でエコノムーブの車体を製作しています。
現在、モノコック製作に必要な型の製作も終わり、もうすぐ型が出来上がってくるころなので興味のある人はぜひ見にきてください。

大積層

金属加工では自分たちで工作機械を用いて車体の部品を製作しています。
エコノムーブの車体はとても軽くできているため金属部品の重さが直接響いてきます。そのためいかに軽くで丈夫に作るかがカギとなっており自分たちで部品の設計も行っています。

こう聞くとなんだか難しく感じるかもしれませんが心配することはありません、今の車班のメンバーも初めはド素人でした(というか経験者がいたらスゴイ)、それよりも「面白そう」とか「やってみたい」と思う気持ちが大切です。興味を持ってくれた人は 気軽に倉庫に来てみてください。

新入生の皆さんへ

試乗会

車班ではエコノムーブの試乗会を行う予定です。エコノムーブに乗れる機会というのはそうそうないことなので皆さんぜひ来てください。また、そのときに一緒に車体のセットアップを手伝ってくれる人を募集したいと思います。車体部品の名前や構造を詳しく知ることができるので興味ある人はぜひ来てください。

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