Econo Move Project
Meister Econo Move Project Human Powered Airplain
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INDEX
結果
秋田までのREVEW
現地入り
公式予選
番外編 幸田大会
ドライバー羽賀編
代表飯塚編
白浜大会
白浜大会報告
豊田大会
豊田大会報告
ハウジング製作記
電気班報告
DDプロジェクト
菅生大会
菅生大会報告
菅生大会モータ報告
秋田大会
秋田大会報告

秋田大会結果報告

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結果

まず成績ですが、走行距離60キロと少し、順位は20位/42台(オープンクラス)と新車のデビュー戦の結果としてはそこまで悪いものではないのではないかと思っています(私個人の意見ですが)。
公式結果はこちらを御覧ください。
http://www2.ogata.or.jp/wem/wemgp/04wemgp/04wemgp2.htm
http://www.zdp.co.jp/2004/2004spring3.html
http://www.zdp.co.jp/2004/20040513.html

今大会の優勝車の記録は80kmを超えています。わがチームとの差20kmはどこで付いたのかと色々考えをめぐらせました。それは明らかに製作の遅れによるところが大きいとかんがえられました。
エコノムーブをよく分かっている人であれば、この車体であればもっと長い距離を走ることが出来るとわかるでしょう。60kmという距離に甘んじたのには理由がありました。2時間のうちに出来るだけ多くのエネルギーを電池から取り出すには、適正な減速比を設定して走る必要があります。DCモータの特性上、走行に必要なトルクに比例して電流が流れてしまうためです。私たちはこの減速比の決定をカンでするしかありませんでした。実際は、用意したものの中で2番目に大きい減速比で走ることにしました。

秋田までのREVEW

2004年度の活動が始まった頃、われわれの予定では、3月には春休みを利用して秋田へ試走をしに行っているはずでしたが、現実は厳しく、湖東大会の出場断念、TRも出来ないまま、車体も未完成のまま秋田へ向かうことになりました。
車体が走行可能な状態になったのは、予選前日の3時ごろでした。冷静に考えなくても、とても次の日にレースを控えているとは思えませんでした。
われわれがここまで遅れたのには理由がありました。それは、たとえ時間がかかっても、妥協を許さない車体を作るという共通の理念があったからです。だからこそ、出来上がったばかりの車体で60km走れたのだと思います。(製作に途方もなく時間がかかったのは、制作方法が非効率であったことと、計画不足、人員不足によります。)

現地入り

fig1
fig1:窓の成形

今年のGWは4月30日から6連休というビックなものでした。大会までに二日間の猶予があるという点で私たちは恵まれていました。
大会前に二日間TRをすることを狙い、われわれは4月29日に出発することを計画していました。しかし、実際は、窓の成形(fig1)が出来ていなかったり、積み込みが終わらない(fig2)などで、結局出発は4月30日の朝方になりました(写真は午前3時ごろのものです)。
途中ちょっとしたトラブルもありましたが、約12時間のドライブの末、メンバー車体ともに無事にソーラースポーツラインに到着し、早速テントをはり、残った作業を始めました。昨年の反省から、ハンドルの切れ角、視界性能はしっかりと確保し、その他の走るための装備を整えていきました。

fig2
fig2:積み込み

そうして、5月2日の3時ごろ、ようやく走れるようになり、試走へ向かいました。これが初走行だったのです!今思えばかなり恐ろしい事態でした。おそらく、前日に初TRというのはわれわれだけだったでしょう。
南の橋近くの折り返し地点まで車で移動し、lucciolaを動かしました。悠然と走っていくその様は、われわれの余裕のなさを全く感じさせることなく、ドライバーの羽賀君とコースへと消えてゆきました。あの瞬間はずっと忘れられないでしょう。ucciolaがカーボンの塊から車になる待ちに待った瞬間でした。TRは6時で打ち切られ(コース開放の都合上)、われわれのTRは十分と言える距離を走ることなく終わりました。

公式予選

fig3
fig3:グリットイン

曇りで気温も涼しく、絶好のレース日和でした(日差しが強いとドライバーが死んでしまいますから。あと、タイヤ的にも気温が高すぎない方が気圧を高くしやすくてより走りやすくなります)。計測器の不調から、私たちは電流値・速度を得ることが出来ませんでした。そのため、モータが最効率点で回転するようフルボリューム(アクセル全開)で走らざるを得ませんでした(モータがあらかじめフルボリュームで最高効率になるようにセッティングしてあります。)。フルボリュームで望ましい電流値を示すよう、減速比を定めました。実際には、未だ分かっていない未知数にあたりをつけて、その他の条件や設定から適切であろう減速比を出しました。結局は持っている減速比で2番目に大きいものとしました。
80台近くの車体がひしめく中、lucciolaは30番にグリットインです(fig3)。

fig4
fig4:lucciola

新品モーターに軽量な車体、lucciolaは一周9分というすばらしいLAPで周回を重ねていきました(fig4)。しかし、それは減速比がやや小さかったことを示しており、電池が切れることは分かりきっていました。気になる折り返しでしたが、植え込みに突入することもなく順調に折り返しをこなしていきました(fig5)。やはり1時間を過ぎたあたりから減速が目立ちました。マネジメントが出来ないもどかしさを初めて痛感し、またその大切さが分かりました。レース終盤にはそれまでの走りとは裏腹に、今にも止まりそうな状態で、10周目を終えようというホームストレート(というのでしょうか?)の若干ののぼりで2時間の完走を待たずしてlucciolaは止まりました。
結果は、10周弱の約60km。Meisterの過去の成績から考えれば最高記録!!でした。
その夜から予報どおり雨が降り始めました。結局、この雨が翌日まで続き、決勝は中止となり、予選結果が大会成績となりました。
予選のデータから、決勝の走り方を考えており、また、距離を伸ばせる見込みがあっただけに、くやしいものでした。

fig5
fig5:折り返し

番外編

fig6
fig6:TR

今年は、新歓イベント(新入生歓迎イベント)の一環として、昨年の車体Sleipnirを用いて、1年生に主体的に車体の修復をしてもらい、1年生からドライバーを募って秋田に参戦するという試みをしました。
sleipnirも、lucciolaと同様に筑波大会に向けて設計された車体であるので、昨年の菅生大会に出場する際には大幅な改造を施してあり、そのために、そのままでは秋田大会に出場するのは難しい状況にあったのです。
1年生によって修復されたsleipnirはlucciolaとともに2tトラックに積み込まれて再び秋田に帰ってきました。 sleipnirの課題は、去年の経験を生かして、同じ失敗をしないことでした。つまり「減速比の適切な設定」「折り返しのクリアー」でした。減速比はあらかじめこちらから指定しました。1年間の運用を経て、sleipnirの操舵性能は向上していたので、今年こそは折り返しは大丈夫だろうと、誰もが思っていました。
lucciolaの完成を待って、sleipnirもようやくのTRです(fig6)。

fig7
fig7:公式予選開始

5月3日、エコノムーブにぴったりの体を持つ新1年生を乗せて、公式予選が始まります(fig7)。しかし、折り返しの運転練習を十分に出来なかったためか、やはりあのヘアピンは難しいようでした。1周を何とか終え、再度折り返しに臨みますが、その後もうまく行くように思えないということで、残念ながらここでリタイヤとなりました。3年生が新車製作に手がいっぱいで十分に気を配れなかったことも原因なので、申し訳なかったと思います。でも、いい経験になったのではないかと思っています(fig8)。
公式結果はこちらから御覧ください。
http://www2.ogata.or.jp/wem/04wem/oj_0503k.htm

fig8
fig8:一、二年生
fig9
fig9:崩壊テント

決勝が土砂降りで中止になってしまったのは大変残念なのですが、もう一つの悲惨なお話があります。

私たちは作業用に大学からテントを借りて行ったのですが、これがなかなかのもので、足が曲がっていたり、フレームとテントが合っていなかったりしました。そんな弱いテントに土砂降りの雨が降り注ぐと、瞬く間に水溜りが出来、その重さでテントはあえなく崩壊しました。しかも、崩壊したテントの下にはせっかく修復したsleipnirがありました。sleipnirのアッパーカウルは見るも無残につぶされてしまっていました。決勝の応援にはるばる秋田まで応援に来てくれたメンバーのみんなの協力を得て、なんとか後片付けをすることが出来ました(fig9)。みんなありがとうございました。

fig10
fig10:お疲れ様でした
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