管理人の鳥人間日記〜vol.4 8/1・大会2日目(Meisterのフライト後)〜8/2・帰宅〜


応援席ではパイロットの姿が。
どうやら離陸時にチェーンが外れてしまい、そのまま滑空だけで頑張っていたみたいです。
離陸時の異音はそれだったのでしょうか。

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着水し、戻ってきた機体。
とりあえず、1年間の激務、お疲れ様。

その後は競技を見てました。
WASAは飛行に成功。
常に横に流されている感じで飛行し、記録は944m。
二宮翔会はプラホ上の強い追い風で翼を破損。
そのまま棄権?失格?となりました。

4番手のエアロセプシーは棄権しました。
当然でしょうね。
あとで聞いた話では、番組側は飛行順変えてもいいから飛んで欲しいと頼んでいたそうですが。
テレビ屋なんてこんなもんでしょうか…。
7番手にはライバルの東北大が。
ここはどうなんでしょうか。
離陸後、すぐに左を向いたかと思ったらそのままスパイラル。
記録は134mでした。

この大会はもうとにかく無茶苦茶でした。
11番手の東大の番になって風がピークに達し、そのまま長い風待ちへ移行。
Meisterは機体回収後は自由時間だったので、いろんなところへ行き、いろんな人と話していました。
午後1時くらいからは、大会側からも競技中断のお知らせが。
今日はこの辺りで花火大会もあったので、午後4時には競技終了してしまいます。
桟橋上で機体を破損してしまったNo.12・芝浦工大とNo.13・つくばの2チームは一縷の望みをかけて湖岸に戻り、機体修復を開始。
Meisterも材料の提供などの協力をしていたみたいです。
僕も機体が並ぶプラホ付近の湖岸でいろんな人と話をしながら様子を見ていました。
そして過ぎてゆく時間…。
ついに午後4時になり、結局東大の手前で競技中止。
そして、大会側からのお知らせが。

「人力プロペラ機の競技は不成立と致します」

たったこれだけ。
飛んだ人の記録は?
人力プロペラ機の競技はテレビでどう扱われるの?
様々な疑問と波紋を呼び起こした発表。
WASAは猛烈な抗議をしていました。
うちもあまりに短絡的過ぎる発表に対し説明を求めました。
どうやら記録は参考記録として残るけど、順位をつけたりはしない、ということだそうで。
テレビ的な扱いは未定だそうです。
こうして、文字通り「嵐のごとき」大会は幕を下ろしました…。

ここで私見を述べさせてもらえれば、もう少し飛んでしまったチームに対して一言二言何か言ってあげてもよかったのではないでしょうか?
この番組は出演者である我々一般人と、演出側であるテレビ局の双方によって成り立っており、どちらが欠けても番組の成立は成り立たないわけです。
我々が広い舞台で飛行するにはテレビの力が必要なわけで、テレビも番組、仕事の成立には我々の参加が必要なわけです。
お互いが相手を利用するのではなく、相互に協力して番組を盛り立てて行くのが理想的なのではないでしょうか。
そう考えると、ちょっと大会側は言葉が足りなかったのではないかと。
まあ、放送を待ちましょう。

大会後の表彰式も見てきました。
滑空機の競技はほとんど見ていなかったのですが、オープンクラスではあの天候の中150m以上も飛んだチームもあって、感心しました。
フォーミュラクラスは、まあ来年以降も頑張れ、て感じでしたが。
表彰式後は駐機場の場所でミーティング。
琵琶湖をバックに記念撮影もしました。
そして僕らトラック組は6時までに湖岸沿いから撤退しなくてはいけなかったので先に出発。
後で2年生は今後のことについてミーティングをしていたそうです。
頑張れ2年!!
1年生もね。

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湖岸にて記念写真。
みんなお疲れ様!!

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夜は湖岸で花火大会が行われました。
鳥人間たちの1年間の活動の終了を祝福してくれているようです。

帰りは養老S.Aで車隊と合流し、帰宅。
さすがに帰りの東名に通行止めはなかったです。
で、高速上にて次期トラックドライバーの練習も。
来年は無事故で頑張れよー!!

8/2 Monday 帰宅
午前7時、車両入校可の時間とともに学校に帰ってまいりました。
機体を積み下ろし、全て終了。
これで2004年度の僕の務めも全て終わりました(Webはまだあったけど)。
とにかく、28回鳥人間コンテストはあんな結果となりましたが、終わりです。

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2004年度最後の積み下ろし。
無事に機体を倉庫へ戻し、我々のMeisterでの活動も終了です。

願いや夢は叶えるためにあります。
しかし、必ずしも叶うとは限らない。
願いが叶った者たちはハッピーエンド。
では、叶わなかった者たちはどうなるのか。
大事なのは、その後の生き方ではないでしょうか。

絶対にハッピーエンドで終わってくれる、架空の物語には存在しません。
現実の世界にだけ在る、「夢叶わなかった者たちのその後の世界」を少し経験してこようと思います。
叶う日が来るまで頑張るのか、あきらめて新しい道を歩むのか。
ゆっくり考えてみようと思います。

明日から、長い夏休みです―――。

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