管理人の鳥人間日記〜vol.1 7/30・出発日〜7/31・琵琶湖到着〜


風の強い日 雨の降る日は
いつも思い出す あの日のことを

どれだけ一生懸命頑張っても
どれだけ強く願っても
どれだけ叫んでも 涙を流しても
届かなかった 想い
かなわなかった 願い

あの日 あの場所に
大切な忘れ物をしてしまった 2004年の夏


7/30 Friday 出発日
長かった。
ついにこの日が来た。
毎年のことながらテスト期間中と厳しい日程の中、我々Meister人力飛行機部門最後の一大イベント、
「鳥人間コンテスト選手権大会」
の日がやってきた。

思えば今年度は厳しい1年だったと思う。
数々の設計、製作上のトラブル、完成の遅れ、TFでも度重なる悪天候による中止、機体の破損。
かならずしも満足のいく内容ではなかった。
しかし、ある程度の完成度は確認できたし、Meisterとしての自信もあった。
そして、TFを終え、3週間の沈黙の時が過ぎ、この日を迎えたのである。

午後5時から全体で最後のミーティング。
代表も最後の教壇上での仕切り。
毎度のことながら、金髪のメンバーが目立つ。
Meister恒例の「出染め式」だ。
僕が入部してから3年間かかさずやってくれたおかげで、テレビでも金髪軍団の映像が目立ち、鳥人間の間でも有名である。
ミーティングでは、本番に向けての最終確認と、今年は二つ、追加事項が。
一つは、我々は今回フライト1番手。
つまり、前年度優勝チームではないということ。
我々3年生も過去2回「前年度優勝チーム」として、フライト順最後だったり、特別な場所に駐機場があったりしていたので、今回は特殊なケースであった。
フライト順一つとっても、最後と最初ではセットアップ開始の時刻が違ってくる。
何分メンバー全員初めてのことなので、特別な心構えが要された。
二つ目は、現地に台風が迫っていたこと。
最後にして初めて「中止」という恐怖がよぎっていたが、ただ祈って向かうしかなかった。
どんな結果が待っていたとしても…。

積み込みも終わり、メンバーは出発。
車隊と電車隊に別れて現地を目指すが、車隊はまず一足先に出発。
駆けつけた多くのOB方や電車隊のメンバーに見送られ、「みんなの夢−機体」を積んだトラックも出発した。
「ハッスル!ハッスル!!」

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電車隊の出発。
希望を胸に、いざ琵琶湖へ!!

台風の影響は出発時から。
なんと東名高速の一部区間で高波のために通行止めの情報が。
ということで、車隊は中央道を使うことに。
西に行くのに初めて通るルートだ。
途中のS.Aでは東大F-tecの方々とも遭遇。
お互いの無事と健闘を祈りながら琵琶湖に向かった。

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中央道の某S.Aにて。
このあと、「CoolThrustパイロット通過」と「MeisterOB通過」が追加されたそうで。

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最後の休憩を行ったS.Aにて。
空が明るくなってきていますが、厚く、暗い雲が…。

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