桁巻き   ←FRPtopへ


「桁」とは人力飛行機の主要な骨組みとなる部分。CFRP製の中空のパイプです。多くの人力飛行機チームがこの桁を骨組みに採用していますが、Meisterではすべての桁を自作しています。

主桁
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主翼の中を通る主翼桁、同じく尾翼の内側を通る尾翼桁、機体の先端から尾翼までつながる胴体桁を総称して「主桁」と呼んでいます。
これは保管や運搬の関係でいくつかに分割していますが、それでも1本あたり4〜5mもの長さがあります。
FRPがメインとなってこの製作にあたるのですが、FRPだけでは人手が足りないので人力飛行機部門総出で行います。


シート切り
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桁は、アルミ製パイプ(我々は「マンドレル」と呼んでいます)に、プリプレグシートと呼ばれる炭素繊維を樹脂でまとめたシートを幾層も巻きつけて製作します。
これは、そのためのシートを切っているところ。


桁巻き
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シートがそろったら、いよいよ巻きます。この作業は非常に時間と労力を割きます。(桁を購入すると非常に高いのはそのため。)
人力飛行機部門総出で、朝早くから深夜までぶっとおしで頑張ります。
シートはそのままでは巻きつけにくいので、マンドレルを内側から温めて、シートの樹脂の流動性を高め、つきやすくします。

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プリプレグを全て張り終えたら、このテンションテープを巻きます。
これによってプリプレグシートの各層同士を圧着させ、気泡を抜き樹脂を染み出させます。

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これはテンションテープ巻き機、通称「みつごろう」です。
んで、それを使って巻いているのが製作者の「みっちゃん」です。
テンションテープは3層巻きますが、1層目(プリプレグに直接巻く層)は、これを使って巻きます。
これによって焼き上げた桁表面が製品並に綺麗になるのです。
テンションテープを巻き終えたら、焼きです。

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